Quantcast
Channel: 塾ニュース|塾・企業 | 月刊私塾界|全国私塾情報センター
Viewing all 793 articles
Browse latest View live

年間の受講料は150万円 難関受験専門の会員制学習塾「elio」が開校

$
0
0

4月6日の日経MJに「スタディラボ、プロ講師の会員制塾、小中学生にキャリア教育、年150万円、有識者が講演」の見出しで、東京都豊島区の株式会社スタディラボ(地福武史社長)が、茗荷谷(東京・文京区)と武蔵小杉(川崎市)に開校した難関受験専門塾「elio(エリオ)」の記事が掲載された。

ロボット教材で論理的思考力に加え空間認識力も高める

ロボット教材で論理的思考力に加え空間認識力も高める

エリオは、小学生から中学生までを対象にした「会員制」の難関受験専門塾だ。年間の受講料は150万円程度と高額な上に、入塾を希望する子供の保護者と1カ月かけて面談し、教育方針が合えば会員となり入塾できるという門戸の高さ。

授業は、受験指導を中心に、韓国製のブロック知育玩具「IQ KEY」を用いたロボット教材による思考力を鍛えるプログラムや、医学、科学、ビジネスの3分野から有識者を招き定期的に講演会を開くことで、子供たちに将来のキャリアを考える機会を提供する。同社のアドバイザーで人工知能学会の会長の、松原仁・公立はこだて未来大学教授によるロボット工学の特別講義も受講できる。「大学入試改革など子供を取り巻く環境変化の下、従来型の塾では不安に感じる保護者らの需要を取り込む。」と、同記事ではエリオの特徴を伝えている。

また、学生のアルバイト講師は雇わず、全員が経験豊富な各分野のプロ講師であることも魅力のひとつだ。小学生は私立・国立の難関中学受験対策として少人数定員の教科指導に加え、リーダーシップや判断力など育むプログラムやネイティブ講師によるオンライン英会話のレッスンも提供する。キャリア教育では、子供の教育費に悩む家庭が多いため、保護者向けにファイナンシャルプランナーが教育資金についての相談に応じるほか、海外留学のノウハウや心理カウンセラーによる支援も提供するという。

スタディラボは、2015年8月に学習塾「栄光ゼミナール」を展開する旧栄光ホールディングス(現ZEホールディングス)出身の地福武史社長が設立。4月時点での生徒数は、2教室で70人と定員に達している。20年までに都心で10校舎まで増やす。


生徒の知的好奇心を刺激し将来の選択肢を広げたい 沖縄受験ゼミナールがPepper導入で

$
0
0

沖縄受験ゼミナール(沖縄県那覇市、川満由美代表)は、今春からソフトバンクの人型ロボット「Pepper(ペッパー)」を那覇本校に導入した。沖縄県の塾では初のペッパー導入となる。ペッパーの導入により、最先端の技術に触れながら、リアルな人との関わり合いを追求する。同ゼミナールの運営母体である株式会社OESの西田・グループマネージャーは「沖縄は長期的にICT(情報技術)産業の振興に力を入れていることもあり、生徒が最先端技術に触れる機会をつくりたいと考えた」と導入の意図を話す。

株式会社OESグループマネージャーの西田氏(写真左)と遠山氏

株式会社OESグループマネージャーの西田氏(写真左)と遠山氏

3月18日に開かれた入塾式では、ペッパーが「僕は沖ゼミペッパーです。生徒の知的好奇心を刺激して将来の選択肢を広げてほしいという依頼を受け、フランスからやって来たんだ」と自己紹介。生徒は愛くるしい容姿の人型ロボットに歓声を上げた。

同塾では今後、生徒たちに日常的にロボットに触れさせて、最新の情報工学への興味を喚起し、多様な進路の存在を示すことで、医師・公務員といった収入が安定すると言われている職業に偏りがちな生徒の進路志望の幅を広げることによって、情報技術系の企業が集積しつつある沖縄の人材開発に寄与していきたいとしている。実際に地元企業と協働で、プログラミング教室なども企画する。

沖縄受験ゼミナールの玄関で来校者を迎えるPepper

沖縄受験ゼミナールの玄関で来校者を迎えるPepper

日常的には、来校者への応対をはじめ、生徒に対しても時間割や教室変更を案内できるよう、専用アプリの開発も進めている。また、ペッパーの導入に合わせて、机が整然と並べられた従来型の講師室を、全国の主要大学で設置が拡がるラーニング・コモンズを意識した雰囲気の空間へと大幅にリニューアルした。生徒が講師に気軽に質問することができるようにすることに加え、講師間のコミュニケーションを促進するねらいがある。この講師室のリニューアルとペッパーの導入を機に、塾への来校者数も昨年の春に比べて約2倍に増えているといい、講師同士のコミュニケーションの密度も以前に比べて濃くなっているという。

「最後の授業」で生徒たちが学んだ どんな知識より、かけがいのないもの

$
0
0

岐阜県内で東進ゼミナールを展開する株式会社東進(岐阜県美濃加茂市、飯田陸三社長)と、全国に生花を配達する花キューピット株式会社(東京・品川区、西家正純社長)は、塾を卒業していく生徒たちが、お母さん、お父さんに感謝の気持ちを花束に込めて贈る感動の動画を配信している。大学受験を終えて塾を卒業していく生徒のために開かれたパーティー。そこに集まった生徒たちに、〝花束をつくる〟というミッションが与えられた。

ときに談笑しながら花束をつくる生徒たち。

ときに談笑しながら花束をつくる生徒たち。

驚きを隠せない生徒たち。しかし、花キューピットのスタッフの指導のもと、生徒たちは見よう見まねで花束をつくり始める。用意されたのは「母への愛」を示すカーネーション。最初は戸惑いの表情を浮かべていた生徒たちも、お母さん、お父さんのために花を選びはじめると、やる気に満ちた表情を浮かべ、真剣な眼差しに変わった。花束に添える手紙も準備して、その瞬間を待つ。

一方、面談を理由に塾にやって来たお母さんとお父さん。待合室から呼び出されて面談をおこなうはずの教室に移動。しかし、ドアを開けるとそこには生徒たちが着席している。そして、ホワイトボードに大きく描かれた「卒業ありがとう」の文字の前にはわが子の姿。

一人ひとりに花束が贈られた。

一人ひとりに花束が贈られた。

何が起きているのか状況がわからぬまま、わが子のところに行くと、これまでの感謝を綴った手紙が読み上げられ、気持ちを込めてつくった花束が贈られた。

この日、東進ゼミナールのすべての校舎で同時におこなわれたこのイベントは、「最後の授業」として、「日頃からお世話になっている一番身近な人に〝感謝〟の気持ちを伝えることの大切さを知ってほしかった」と、東進の飯田裕紀取締役は話す。

感動の「最後の授業」の様子は、動画投稿サイトYouTubeで配信中。今年35周年を迎える東進では、新たな生徒紹介ツール『こうかんドリル』の開発・提供をはじめ、次世代の塾のあり方を提案している。今後は花キューピットとの取り組みを全国の学習塾にも広げていく。

市進、ネット配信で国語授業を外販

$
0
0

市進ホールディングス(HD)はネット配信による映像授業で、国語を強化している。国語強化策として、まず3月から中学校の国語の勉強をフォローするコンテンツの配信を始めた。「市進学院」の講師の中から選び出された優秀な国語の講師が20分、他社の教科書準拠教材を使って教える。主要な教科書に対応した内容だ。2020年度からの新大学入試では表現力や思考力がより重視されるため、教育ニーズが高まると判断した。

 一般的に、国語は英語に比べ生徒が危機感を持ちづらい科目だとされる。国語の文章問題の勉強では、文中の要点をつかみ、隠れている答えを把握できているかがポイントとなる。映像授業で何か特別な指導をするわけではなく、問題を解きながら文章にマルを付けたり、線を引いたりする読解のコツを手ほどきする。

「N高等学校」入学式 ゴーグル型のVRでつなぐ

$
0
0

カドカワは4月6日、通信制高校「N高等学校」の入学式を沖縄と都内会場をインターネット中継で結んで開いた。東京・六本木の会場では約70人の生徒がゴーグル型のVR(仮想現実)端末を装着し、沖縄会場の様子を360度の映像で体感した。会場に参列しない生徒らもネット上の中継動画を視聴した。カドカワによると4月時点での生徒数は1482人で、編入生も募集している。生徒は10代が多いなか80代もいる。

リソー教育、7%増の200億円弱 2月決算

$
0
0

個別指導塾「TOMAS」などを展開するリソー教育の2016年2月期の連結売上高は7%増の200億円弱と、従来予想(4%増の195億円)を上回ったようだ。連結経常利益は、前の期比約8割増の18億円強だったようだ。従来予想(53%増の15億円)より増益幅が拡大する。富裕層を中心に難関校への進学需要を取り込み、入会生徒数が計画よりも伸びた。東京証券取引所は15年10月に「特設注意市場銘柄」の指定を解除した。今年3月から学習塾の新設も再開し、17年2月期は増収増益になりそうだ。

徳島県の学進と四国進学会との係争 高松高裁が一審地裁判決を覆し全面的に請求を棄却

$
0
0

四国進学会株式会社(徳島県板野郡藍住町、森晃代表取締役)が、2014年7月31日、元講師や株式会社学進(徳島県徳島市、山本俊輔代表取締役)の関係者を相手取り、損害賠償請求訴訟を徳島地方裁判所に提訴した。「生徒引き抜き」が争点となったこの係争は、高松高等裁判所にて控訴審が行われていたが、今年4月14日に判決が出た。

判決の主文によると、
1 原判決中控訴人ら(※学進、及び関係者ら)敗訴部分を取り消す。
2 前項の部分に係る被控訴人(※四国進学会)の請求をいずれも棄却する。
3 被控訴人の附帯控訴をいずれも棄却する。
4 訴訟費用は、第1、2審とも、被控訴人の負担とする。
(※原文のまま。ただし、カッコ内は、編集部付記)
と、なった。

つまり、「株式会社学進及びその関係者らに対する損害賠償請求は、いずれも理由がない」ことであり、生徒引き抜きはなかった、と高松高等裁判所は断じた。

この判決を受けて、株式会社学進の山本俊輔代表取締役は、「弊社はいかなる誹謗中傷にも屈せず、学習塾の本分に従い、保護者の皆様と共に子どもたちの学力向上・人間力向上にひたすら邁進して参ります。また、教育機関としての品位を保った塾業界の健全なる発展にも、微力ながら貢献していく所存です」と、コメントを発表。

なお、四国進学会にはこの判決について電話でコメントを求めたが、森代表が不在のため、コメントは得られていない。同社のサイトには、現在も「重要なお知らせ」として「教育業界を揺るがす『不法行為』に法の審判がくだされました。平成27年8月26日に徳島地裁にて『不法行為』が認められ、四国進学会グループが、見事『勝訴』しました」との文章と、要約文が掲載されたままだ。(4月19日 19時00分時点)

一部の業界関係者らからは、戸惑いの声が挙がっていたこの係争。また、徳島地方裁判所での判決を、一部媒体が誇張して記事を掲載し、混乱を招くなど、実態が掴めなかった係争であったが、高裁で判決が出されたことは歓迎すべきことである。

MONO-COTO INNOVATION 2015 5か月間の先行を勝ち抜き、最優秀チーム決定!

$
0
0

中高生がリアルな商品開発に挑む「MONO-COTO INNOVATION 2015」の決勝大会が、3月27日、都内で開催された。

大勢を前にプレゼンをする『Plum』のメンバー

大勢を前にプレゼンをする『Plum』のメンバー

スポンサー企業はリクルートマーケティングパートナーズ、イブキ、富士通デザインの3社。リクルートは「中高生がほしくなるモノ・コト」、イブキは「中高生に楽しい時間を作り出すモノ」、富士通は「スマートフォンの再定義」という課題を出題。参加者はそれらを解決するアイデアを考案し、勝敗を競った。

昨年10月にスタートした同コンテストに参加したのは、54の中学・高校からエントリーした120名。学校の枠を超えて33チームが結成され、今回の決勝大会には、昨年12月の予選を勝ち抜いた12チームが進出した。最優秀チームにはシリコンバレーツアーがプレゼントされることもあり、どのチームにも熱がこもっていた。

各チームのプロトタイプは展示もおこなわれた

各チームのプロトタイプは展示もおこなわれた

リクルートの課題に取り組んだのは『Goぽ』『ほにゃー’S』『Glasses』の3チーム。それぞれ「ストレス発散のための3D飴」「初学者向け動画型学習プラットフォーム」「転がして運べる椅子と机のセット」を企画していた。

イブキの課題に取り組んだのは『玉口SHOY』『Mugen』『Plum』『Potechi』の4チーム。それぞれ「音が鳴るおもちゃ」「受験生用リュック」「ピーラー、ピーラーカバー、アプリ連動型まな板」「メモが取れる腕時計」を考案していた。

富士通の課題に取り組んだのは『Columbus’Eggs』『NEW DAYS』『UnDecided』『ランダムズ』『FujiFive』の5チーム。それぞれ「忘れ物をなくす新型スマホ」「プリンター付属の自撮り用スマホ」「思い出を簡単に撮れるスマホ」「ママ用スマホ」「動画編集機能付きスマホ」を提案していた。

各チームのプレゼンのあと、結果発表がおこなわれた。まずは各企業の1位が発表され、リクルートの課題では『Glasses』、イブキは『Plum』、富士通は『UnDecided』が選出。

優勝のよろこびを語る『Plum』のメンバー

優勝のよろこびを語る『Plum』のメンバー

そして会場が緊張に包まれるなか、遂に最優秀チームが発表された。今回、見事に最優秀賞の栄冠を手にしたのは、「ピーラー、ピーラーカバー、アプリ連動型まな板」を企画した『Plum』だった。メンバーは一様に驚いた様子で、よろこびをかみしめていた。

各企業の審査員からは「ニーズにフィットしたアイデア。細部まで愚直に確かめながら具現化していた」といった講評があり、『Plum』のメンバーは「辞めたいと思ったこともあったが続けてよかった」「恩返しのために優勝したいと思っていたが、それができてよかった」などの感想を述べた。

キュリオスクールの西山恵太代表

キュリオスクールの西山恵太代表

最後に、同コンテストを主催するキュリオスクールの西山恵太代表が「創造力は学校では評価されにくいが、社会では必要な力なのでこうした場を作りたかった。来年度は京都、山形でも開催する予定なのでぜひチャレンジしてもらいたい」と挨拶。会場の興奮が冷めやらぬうちに、大会は幕を閉じた。


湘南ゼミナール、中核事業群を徹底して更なる成長を目指す 福村新社長インタビュー

$
0
0

3月8日、株式会社湘南ゼミナール(横浜市中区)の新しい代表取締役社長に、福村賢一氏が就任した。小誌は、新社長の福村賢一氏にインタビューをおこなった。

湘南ゼミナールの社長に就任した福村賢一社長

湘南ゼミナールの社長に就任した福村賢一社長

福村社長はアルバイト講師から社員になった、いわゆる生え抜きの社員。公立高校受験の『総合進学事業部』からキャリアをスタートさせ、教室長やエリア責任者などを経て、教務部長に就任。その後、個別指導部門『スタディ・ナビ』を立ち上げ、難関高校受験部門『アルファ』の責任者を担当したのち、現場に比べ手薄になっていた間接部門の指揮を執り、この度社長に就任した。

今回の新社長就任は、前社長のもとで伸びてきた会社をさらに飛躍させるため、もう1段階ブレイクスルーさせるのが狙いだ。2020年をターゲットイヤーとしながらも、その後も突き抜けて伸びるようにと、経営層に30代〜40代前半を起用し、世代交代・権限委譲することを目指している。また、これまで湘南ゼミナールの中期経営計画は3か年計画だったが、今回は20年までの5か年計画に切り替えた。

社長に就任した抱負として福村社長は、20年までに業界売上順位一桁入りを目指していると話す。ただ、売上げや順位にこだわるのではなく、授業の質の向上を徹底し、成績向上と合格実績を高めることで、それを達成していきたいと語る。

「塾の原点に戻って、成績向上と志望校合格を、とことん徹底すると社員に宣言しています。新たに何かを始めるのではなく、授業の質をひたすら向上させていくこと。それだけを考えています。まだまだ地域ナンバーワン教室が少ないので、既存教室を地域ナンバーワンの教室にし、その伸びだけでトップ10入りは充分達成できるはず。感覚としては、同じところを何回もひたすら耕し続けていくようなイメージですね」

さらに今年からは教務本部を設置して、研修も見直すようだ。「これも質を高めることの1つ」だという。今まで教務は現場業務と兼任だったため、責任の所在が明らかにならなかったが、担当者が責任を持って仕事に取り組めるよう、教務本部を置くことにした。

湘南ゼミナールではアルバイトの労務問題が報じられていたが、業界に先んじて、賃金体系の見直しを図るという。「今後、業界として授業外の時間について金銭的な手当てをすることは当たり前になっていくはず。当社はその先陣を切る」と話す。また、成長に向けて質をより高めていく意志を明確に共有するため、正社員対象にベースアップを今年6月に行う。しばらくは人材育成に注力し、新規開校を、より計画的に行い、大きく成長するための基盤を固めたいとしている。

新しいスピーキングテスト「E−CAT」をリリース

$
0
0

株式会社iTEP Japan(東京都新宿区)は3月27日、E−CAT(English Conversational Ability Test)の説明会と受験体験会を開催した。E−CATとは新しく開発された英語スピーキングテストのことで、アメリカロサンゼルスに本社を置くBES(Boston Educational Services)が開発。発案者は、文科省の委員も務める英語講師の安河内哲也氏だ。

安河内氏の説明に聞き入る参加者たち

安河内氏の説明に聞き入る参加者たち

E−CATを受験する際は、ヘッドセットとマイクを装着してインターネットに接続されたパソコンに向かい、指示に従いながらインタラクティブに発話していく。発話した音声データはインターネット経由でアメリカに送られ、トレーニングを受けたアメリカの採点者によって採点される。

テストはパート1〜パート6に分かれていて、パート1は自分のことを話す「自己紹介」、パート2は英文をクリアに読めるかどうかを試す「音読」、パート3は身近なトピックに関して答える「トピック」、パート4は表示される2枚の写真に関して答える「写真描写」、パート5は画面上のドキュメントについて答える「資料」、パート6は自分の意見を述べる「意思表明」となっている。

E-CATのコンセプトを語る安河内哲也氏

E-CATのコンセプトを語る安河内哲也氏

E−CATは現行のスピーキングテストの弱点を克服すべく、様々な工夫がされているのが特徴だ。その1つとして挙げられるのが、発話を誘導するガイド(静止画像)の存在である。ガイドは優しい口調で語りかけてくれ、テストの緊張をほぐしてくれる。BESと試行錯誤しながらE−CATを開発した安河内氏は「これまでのスピーキングテストのような、いかにもテストという雰囲気を改善し、リラックスして受験できるようにしたかった」と話す。

やさしいガイドにより緊張せずにテストを進められる

やさしいガイドにより緊張せずにテストを進められる

また、問題が出題されてから答える間に練習時間を設けるなど、受験者が普段の力を発揮しやすいようにしている他、アカデミックやビジネスなどのような専門領域は扱わず、誰でも経験したことがあるジェネラルな問いが出題されるようになっている。このことによって、英語が得意な中学生をはじめ、高校生、大学生、社会人等すべての人が対象となる。さらに、問題は乱数で自動生成され、近くの受験者とは異なるものを出題。受験者同士が同じ問いに答えることで不正が起こる、といったことがないよう配慮するなど、細部にまでこだわってつくられている。

実際のテストを体験する参加者たち

実際のテストを体験する参加者たち

CEFRでいうA1〜B2レベルの能力が測定できるこのテストの受験方法と受験料は、「団体受験」が4500円、「公開受験」が6000円、「個人受験」が7000円となっていて、日本を代表する複数の大企業がすでに団体受験の申し込みをし、試験を実施し始めているという。また、どんなパソコンからでも自由に受験できる、準公式版もリリースされる予定である。

安河内氏は「E−CATは、学校や企業での英語教育によい影響を与えられることを目指しており、今後大きなテストに育てていきたい」と抱負を語っている。E−CATに関する問い合わせは、電話03・3513・4511(iTEP Japan)へ。

ノーベル学習館 「すらら」のホームティーチャーを募集

$
0
0
ノーベル学習館の新ブランド「Every」の外観

ノーベル学習館の新ブランド「Every」の外観

創業56年を誇るノーベル学習館(広島県竹原市)は昨年、「Every」という新たな業態の個別指導塾を立ち上げた。このEveryでは、「すらら」というeラーニングをベースにした指導とウェブ英会話を利用した小学英語をおこなっているのが特徴だ。

対応学年と教科は、年長及び小学校1年〜6年までが英語・国語・算数・理科・社会、中学部は英語・国語・数学・理科・社会となっている。それぞれの科目にはゲームのようにキャラクターとストーリーが設定されていて、各キャラクターが語りかけてくれながら学びが展開していく。そうしてゲーミフィケーションの要素を多く含んでいるため、子供たちも熱中しやすくなっている。

カラフルでポップな印象のインテリア

カラフルでポップな印象のインテリア

同塾が「すらら」を取り入れたのは、品質はもとより、料金を上げずに授業時間を増やしたかったから。ノーベル学習館の西川敏博代表取締役は、「個別指導に来るお子さんは学力に悩みを抱えている場合が多く、成績を上げようとするとどうしてもレッスン時間を増やすことになり、

その結果、月謝も高くなってしまいます。しかし、eラーニング使えば授業時間を増やしても、これまでと同じ料金で指導することができる。そこで『すらら』を中心に学んでもらうEveryを立ち上げることにしたのです」と話す。

ノーベル学習館の西川敏博代表

ノーベル学習館の西川敏博代表

そんなノーベル学習館では今後、幼稚園児・小学生を対象としたホームティーチャーを募集して、『Every』の学習コンテンツをホームティーチャーの自宅でも学べるようにしていきたいと考えている。「それはPCを使用した自立型教材であるため、指導というよりも見守りに近く、自宅でも充分に教えることができます。また、子供を預ける選択肢の1つには学童保育がありますが、ホームティーチャーが近所の子どもたちを放課後お預かりして学習の場を提供できれば、学童保育の代わりにもなります」と意気込む西川代表。

ホームティーチャーを募集するエリアは、まずは東広島・呉エリアから広げていきたいとのこと。単価は地域性があるためあえて決めず、加盟金も不要というから良心的だ。「この事業を1つの社

会貢献として発展させていきたいと考えています。学童保育の代わりを地域が請け負うという想いに、共感してもらえる方にホームティーチャーになってもらいたいですね」と語る西川代表。Everyに関する情報は『月刊私塾界』5月号でも取り上げている。また、ホームティーチャーに関する詳細は、同社専用ウェブページに掲載。問い合わせは、電話082・437・3900(個別指導Every西条中央教室)へ。

ウィッツ青山学園高 再履修終えずに400人に卒業証書

$
0
0

ウィッツ青山学園高(三重県伊賀市)が、広域通信制の昨年度の卒業見込み者約400人に対し、必要な履修を受けさせないまま卒業証書を渡していたことが分かった。文部科学省は4月21日、岡本栄・伊賀市長を呼んで事実確認し、学園高に対する適切な運営や管理の監督を指導する方針だ。学園高は、テーマパークで土産物のお釣りの計算をしたことを授業で数学を履修したとみなすなどしていた。このため文科省や伊賀市は、必要な授業内容の再履修を終えるまでは卒業を認めないよう指導していた。

官公民連携で貧困の状況にある子供を支援 学習塾は学びの分野で支援を、全国学習塾協会・安藤会長が呼びかけ

$
0
0

貧困の状況にある子供の「今」だけでなく、「未来」を見据えた支援が届くことを目指す活動を官公民連携でおこなう「子供の未来応援プロジェクト」は、4月27日、全国に支部を持つ支援団体や、企業、NPO、自治体等の関係者らを集め、「子供の未来応援国民大会 ─夢を、貧困につぶさせない─」を全社協・灘尾ホールにて開催。

挨拶する加藤勝信・内閣府特命担当大臣

挨拶する加藤勝信・内閣府特命担当大臣

冒頭、主催者を代表して加藤勝信・内閣府特命担当大臣から挨拶があった。続いて、子供の未来応援国民運動に協賛するNTTドコモ、イトーヨーカ堂から協力事例報告や、NPO法人キッズドア、公益財団法人あすのばから、草の根で支援をおこなうNPO等が抱えている課題について説明があった。

公益社団法人全国学習塾協会の安藤大作会長

公益社団法人全国学習塾協会の安藤大作会長

同大会に出席した公益社団法人全国学習塾協会の安藤大作会長からは、「私たちは子供の未来応援国民運動における貧困家庭を救う4つの支援のうち、「学び」の分野でご協力できると考えています。これまでにも地方自治体から要請を受けて、勉強する意欲と力があっても、家庭の事情などで塾などに通っていない小中学生の学習支援を、2010年からスタートしており、この動きは確実に広がりを見せています」と発言。官公民が連携し、社会全体で支援の輪を広げていくためのネットワーク構築に向け、大きな一歩となった。

ベネッセ、学習意欲アップを2大学と研究

$
0
0

ベネッセホールディングスは4月26日、関東学院大学、追手門学院大学と共同で学生の学習意欲向上に関する研究を始めると発表した。ベネッセが実施する試験と学業成績、学生へのインタビューを通じて学生に必要な教育カリキュラムの作成などに役立ててもらう。2大学とそれぞれ1~2年間の共同研究を始める。ベネッセ傘下のベネッセi―キャリア(東京・新宿)とベネッセ教育総合研究所が協力する。学生を引きつけるため教育改革に臨む大学に、ベネッセの知見を提供し、提携する大学を拡大する考えだ。

愛知県私塾協同組合 設立30周年を記念し式典を開催

$
0
0
山田真司理事長

山田真司理事長

学習塾の公的組織として、和歌山県に次いで2つ目の知事認可団体として、1986年11月に設立された「愛知県私塾協同組合」が、今年で30周年を迎えるにあたり、5月8日、名古屋ニューグランドホテルで、組合員をはじめ全国から集まった業界関係者90人が出席し記念式典を開いた。冒頭の挨拶に立った山田真司理事長は「利他の心を持って、これからも10年、20年と教育を通して日本の子供たちを支えて行きたい」と思いを語った。

盛岡仙太副知事

盛岡仙太副知事

また、大村秀章県知事の代理で出席した森岡仙太副知事は、「少子高齢化が急速に進む中で、愛知県が引き続き活力と豊かさを発展させて行くためには、何よりも次代の愛知を創る人づくりが重要。(中略)とりわけ、教育の充実については、子供たちの学習意欲を引き出し、基礎学力の向上を図るため、教育の第一線で活躍されている組合の果たす役割はますます重要になっている。今後とも組合員の結束を一層強め、この地域の将来を担う人材育成に尽力いただきたい」と大村知事から寄せられた祝辞を読み上げた。

続いて、愛知県中小企業団体中央会から、山田理事長と杉浦英雄相談役に、組合役員功労賞が手渡されたほか、敬愛塾の伊藤清博塾長、数寄屋塾の立松孝子塾長、広間塾の廣間襟子塾長、髙木ゼミの髙木貴徳塾長、野田塾の小川英範塾長、学習塾レッツの平林伸康塾長に、永年加盟の功労賞が授与された。

山本チヨヱ氏

山本チヨヱ氏

最後に、設立当初から同組合の理事として力を尽くしてきた監事の山本チヨヱ氏から、かつて業者テスト廃止されたことによって、同組合と中央会が試行錯誤の末に、新たな模擬試験立ち上げに漕ぎ着けられた経緯と、これまで共に歩んできた組合関係者に向けて感謝の意を述べ、式典を締めくくった。


【訃報】株式会社向学舎グループ(秋田英数学院)創業者の中村芳夫さん逝去 享年74歳

$
0
0

株式会社向学舎グループ(秋田英数学院)の創業者で前代表の中村芳夫さんが、かねてより病気療養中のところ、5月8日 6時15分に逝去。享年74歳。

中村芳夫氏中村さんは、1971(昭和46)年、私教育が根付かなかった秋田県で秋田英数学院を創立し、40年以上にわたって県内の教育水準を高めるために尽力してきた。

葬儀は、5月13日13時から秋田氏泉北のベルコシティホール秋田で執りおこなわれる。喪主は妻のトシさん。連絡先は、株式会社向学舎グループ 総務部(吉野・池田・岡田)電話018-864-7868。

京進、恒例イベント「関西入試相談会」開催

$
0
0

関西入試相談会 会場の様子去る4月29日(金・祝)、京都市勧業館(みやこめっせ)にて、株式会社京進(本社:京都府、代表取締役社長:白川寛治)が主催する「2016年度関西入試相談会」が催された。
 本イベントは同社が長年に渡り継続的に取り組んできたイベントの一つ。同社が運営する学習塾に通塾する生徒とその保護者はもとより、「京進生」以外にも開放し、京都に在住する多くの生徒にとって進路を考えるきっかけ作りとなっている。洛南小・中・高等学校、洛星中・高等学校、同志社、立命館などの京都の私学はもちろんのこと、東大寺学園中・高等学校(奈良県)、西大和学園中・高等学校(奈良県)、灘中・高等学校(兵庫県)、関西大学附属中・高等学校(大阪府)などの京都府以外の関西圏の名だたる私学、そして、堀川高等学校、嵯峨野高等学校、西京高等学校などの京都の公立高校のトップ校までも一同に集っているのは特筆すべき点だ。
 学校ごとの展示ブースでは、学校担当者による堀川高等学校をはじめとした個別相談会を随時実施。また別室では、京進スタッフによる入試対策講座、講演会なども開催。新年度が始ったばかりの時期にも関わらず、参加者全員が、担当者の説明を食い入るように聞き入っていた。
 その他、同社の職員による学習相談コーナー、個別指導塾「京進スクールワン」の直営校を中心に導入が進むNet学習システムの「京進e-DES」の体験会、私立小学校受験をサポートする「京進ぷれわん教室」などの体験コーナーなどもあり、来場者にとっては有益な情報収集の場となった。

講師としてのスキル向上、新人研修にも最適 学習塾講師検定「集団指導2級・3級」の申し込みは5月27日まで

$
0
0

公益社団法人全国学習塾協会が実施している学習塾講師検定の「集団指導2級・3級」の申し込みを同協会で5月27日まで受け付けている。学習塾講師検定は、若手講師のみならず、中堅・ベテランの講師も、自らの基礎力を再確認し、能力開発に役立てられるような内容となっている。2級試験では『テキスト学習・筆記試験』と『実技試験』の2つの試験が用意されている。今後、全国各地の地方自治体等と学習塾の連携が強化されることも見込まれるため、同協会としてはこの2級の資格取得を奨めている。

また、学習塾講師検定の受検によって、講師自身が客観的評価を受けて自己の長所や短所を知り、さらなる研鑽を重ねる道しるべとしても活用できるほか、経営者にとっては人事考課の指標のひとつとして参考にする企業もある。また、同検定を通して講師としてのスキルのみならず、基礎学力の検証や学習塾講師としての倫理やマナーも身につけることができる。

同検定は東京、名古屋、大阪、福岡、仙台の5会場で実施されるほか、自塾の校舎を準会場とすることで受検できる。受検費用や申し込みに関する詳細は以下の通り。問い合わせ・資料請求は、公益社団法人全国学習塾協会事務局(TEL.03-6915-2293/Email: info@jja.or.jp)へ。 

【受検費用(一人あたり)】
1級  7700円※
2級 12000円
3級  6200円
※集団指導2級資格者が受検できる。 

【受検申込期間】
1級 2016年7月1日~2016年9月30日
2級・3級 2016年3月1日~2016年5月27日

受験率上昇、関西圏中学受験市場に明るい兆し

$
0
0

危機感背景に、多くの関係者が出席

エデュケーショナルネットワークの藤川享氏

去る4月21日(木)、株式会社エデュケーショナルネットワーク(以下、EN社)は、大阪にて『2016年度中学入試情報セミナー』を開催。私立中の入試広報担当者や塾などを対象に、同社が集積した直近の関西圏中学入試データから市場傾向を総括しようというものだ。参加者は学校関係者が73校・126名、民間教育事業者は30社・57名。受験生となる12歳人口の減少などを背景にしてか、参加者の多さがその危機感を物語っている。

しかし、中学受験事情に詳しいEN社の藤川享氏が同セミナーで語ったところによると、暗いニュースばかりではないと言う。ここ2年、中学入試の機運は盛り上がりを見せており、受験生数そのものはほぼ横ばいだが、受験「率」は2014年度の8.7%を底に、9.0%(15年度)、9.2%(16年度)と上昇傾向にあるという。

生徒募集成否の二極化、女子校は苦戦

藤川氏の話に熱心に聞き入る参加者ら

藤川氏の話に熱心に聞き入る参加者ら

また、この流れに乗り受験生(入学者)を大きく伸ばした学校もある一方で、大きく定員割れする学校もあるなど二極化が激しいのも近年の傾向、と藤川氏。人気校の共通項として挙げられるのは以下の五点だ。①京阪神大への進学がはっきりイメージできる「難関進学校」。②クラブとの両立も可能で、国公立大への進学も狙える「ソフトに見える進学校」。③関関同立クラスの附属校 ④併設大学をセーフティネットとし、それ以上の大学進学を期待させる「半附属校」。⑤学校改革などで今後が期待できそうな「新進校」。共通キーワードとして見えてくるのはやはり六年後の進路保証であり、中学受験をする保護者層にとって最大の関心であると言えそうだ。

逆に苦戦しているのは、そうした「出口」に対する保証の弱い偏差値五四以下の学校と、進路特性の出しにくい女子校だ。私立の学費を考えたとき、いわゆる「普通の」女子中学校を私立受験するくらいなら、難度的に多少無理をしてでも先述の附属系共学校を狙わせ、ダメなら地元の公立中から上位の公立校を目指そうという傾向が強いと見られる。こうした女子校不遇は当面続きそうで、全国的な共学化が加速する中、関西圏でも次年度からさらに二校の女子校が共学化に踏み切る。参加したある女子校の教諭は「かつては女子校ならではの教育理念や数値化できない強みに魅力を感じてくれる保護者も多くいたが、近年はやはり出口保証がないと厳しい」と複雑な表情を見せた。いずれにせよ、次代のニーズと学校の個性や理念をいかに共存させ、不易と流行の学校改革を進めるかが私立校生き残りのカギとなるだろう。

次回の同セミナーは9月15日(木)開催。17年度の入試要項を総覧する予定だ。

学生たちがブランドをデザインする『BranCo! 2015』

$
0
0

『BranCo! 2015』の決勝プレゼンテーションが、3月12日、東京大学駒場キャンパスにて開催された。このBranCo!は、学生のための「ブランドデザインコンテスト」。東京大学教養学部と博報堂ブランドデザインが主催するこのコンテストは、次代の教育を考えるヒントが数多くあった。

ブランドをデザインする

BranCo!は、東京大学教養学部で開講している「ブランドデザインスタジオ」の拡大企画として、対象を東京大学の学生から他大学の学生も参加可能にし、2012年から行われている。

このコンテストは、毎回違うテーマに基づき、ブランディングをし、プレゼンテーションの出来を競う。しかし、ただブランドをデザインするのではなく、博報堂によるセミナーに参加し、〝学ぶ〟時間が用意されている。

また、予選通過したチームは、チーム毎に博報堂のスタッフがアドバイザーとして参加し、協働してブランドを構築し、様々な視点から最終的にプレゼンテーションをおこなうのが特徴だ。

1チーム3~6名の学生がエントリーし、今回は総勢674名147チームが参加した。今回のテーマは、「『学び』に関する新しいブランドをデザインする」。予選を勝ち抜いた4チームが、決勝プレゼンに臨んだ。また、残念ながら決勝に残れなかったチームも、今回の決勝を見届けるべく、多数が参加していた。

乃木坂46もプレゼンテーション

津田大介氏

津田大介氏

プレゼンテーションの合間には、ジャーナリスト/メディア・アクティビストの津田大介氏、女優の鈴木杏樹氏、サイエンス作家の竹内薫氏の講演も行われた。

「メディアの情報を鵜呑みにしないで、主体的に情報を解読する力を身に着けてほしいと思います」と、津田氏は語り、情報の“ギャップ”について語った。

鈴木杏樹氏

鈴木杏樹氏

鈴木氏は、自身の留学経験を踏まえ、その後の人生に大いに影響を与えたことを語った。

「自分の中で、もっとも大切だった時間がイギリスの5年間です。外から日本を見たことによって、日本人というものを意識的にとらえることができました」と語り、海外での暮らしを薦めていた。

竹内薫氏

竹内氏は、現在、未来小学校という株式会社立の小学校の設立に向けて奔走していると言う。英語とプログラミングの重要性を語るとともに、自身の小学校設立のために取り組んでいるリサーチやマーケティング、資金作りなどをもとに、ビジネスの進め方を具体的に語った。

「日本全体として世界に後れを取ってほしくないと思い立ち上がりました。日本全体に波及させないといけない。地方創生を含めて、日本を変えないと意味がないと思っています」と、竹内氏は語った。

プレゼンテーションをする乃木坂46のメンバー

プレゼンテーションをする乃木坂46のメンバー

さらに、サプライズゲストに「乃木坂46」の秋元真夏さん、生田絵梨花さん、伊藤かりんさん、松村沙友理さん、若月佑美さんが登壇。5人はチームとして、プレゼンテーションを行った。

アイドル活動を通じて学んだことから、人々の役に立つアイデアをデザインし、学生同様、アドバイスを受けながら、見事なプレゼンテーションを披露。大いに会場を沸かせた。

アクティブラーニングのひとつの形としても

左から、福田沙季さん、伊藤望さん、大川将さん

左から、福田沙季さん、伊藤望さん、大川将さん

グランプリに輝いたのは、伊藤望さん(神戸大学4年生(当時))、大川将さん(関西学院大学4年生(当時))、福田沙季さん(関西学院大学4年生)のチーム「つくしーず」。

調査をもとに、学びをテストの点数など取るための「手段的学び」と自分を高めるための「自己目的学び」に分類し、前者を後者に変えるためのデザインをプレゼンテーションした。

それを具現化したものが「ノメル」という飴。この飴は、口に入れてからちょうど〝25分で消えるという飴〟であり、学習をする際にこの飴を口に入れて、25分集中して学べるようにデザイン。学びを阻害する時間を測るツールに邪魔されることなく、学びを行えるようにし、学ぶ環境づくりを新しい視点で見事に表現した。

「3週間ぐらいずっと同じことを悩んでいました」(伊藤さん)

「予選を終えたあと、フィードバックをいただいたときに、さらによくするために考えたのですが、前にも後ろにも動けませんでした」(大川さん)

「どこを捨てたらいいのかわからない状態でした」(福田さん)

予選後にアドバイザーから問題点の指摘を受けたときに、大きな壁にぶつかったそうだ。それを乗り越えてのグランプリであり、満面の笑みを浮かべていた。

伊藤さん、福田さんは広告業界に身を置き、大川さんは大学院に進学したそうだ。これからの活躍が大いに期待される。

「BranCo! のコンセプトは、『正解のない問いに挑む』であり、これは今、様々なところで求められていることです。その中で、アクティブラーニング型の授業を、コンテストの形を取り、学生がチームを組んで協働できるようなしくみとして作りました」と、BranCo!を中心になって組織した博報堂ブランドデザイン代表であり、東京大学特任教授の宮澤正憲氏は、その意義について語ってくれた。

プレゼンテーションを行った学生だけでなく、司会をはじめとした運営も学生たちが担っていた。宮澤氏が語るように、アクティブラーニングのひとつの形として、非常におもしろい試みである。このコンテストは、今年度も開催される予定だ。

 

 

Viewing all 793 articles
Browse latest View live